映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題:Star Wars:The Rise Of Skywalker)」を劇場で観た。
この映画は2019年のアメリカ映画で、映画のジャンルはSF(サイエンス・フィクション)だ。
スター・ウォーズという映画はシリーズ物の映画だ。この映画「スカイウォーカーの夜明け」は、スター・ウォーズ・シリーズの第9作目になる。スター・ウォーズの9作からなる物語をスカイウォーカー・サーガという。
スカイウォーカー・サーガは3つの部分からなり、その3つがそれぞれ3つに分かれる。
1977年から1983年に制作されたエピソード4,5,6がオリジナル・トリロジー。
1999年から2005年に制作されたエピソード1,2,3がプリクエル・トリロジー。
そして、2015年から2019年に制作されたエピソード7,8,9がシークエル・トリロジーだ。
つまりこの映画「スカイウォーカーの夜明け」は、スカイウォーカー・サーガの最後の作品で、この映画でスカイウォーカー・サーガは一応完結することになる。
この映画の主人公はレイという女性だ。レイはフォースを扱うことができるライト・サイドの人物だ。フォースというのは人知を超えた超越的な力のことだ。
フォースには正義の面であるライト・サイドと、悪の面であるダーク・サイドがある。ライト・サイドの騎士たちのことをジュダイ・オーダーと言い、ダーク・サイドの騎士たちのことをシス・オーダーという。
ライト・サイドとダーク・サイドとは、騎士の内面の状態のことだ。正義の面を持つ騎士はジュダイの騎士となるし、悪の面に落ちてしまった騎士はシスの騎士となる。
この映画に登場するレイと、カイロ・レンという男性は、ともにライト・サイドとダーク・サイドの間を揺れ動くことになる。
人は誰でも内面に葛藤を抱えている。正義の面と悪の面の。レイは正義の側から、悪の側に引きずりこまれそうになるし、レンは悪の側から正義の側へ上昇しようとする。
この映画の主人公レイの内面の揺れ動きが、映画の中で描かれている。
スター・ウォーズは映画の中でもスペース・オペラというジャンルに入る。宇宙空間で騎士が戦い囚われの美女を救出するという物語が、スペース・オペラの典型だ。
この映画の中での囚われの美女とはレイ自身だ。ダーク・サイドに囚われたレイは、再びライト・サイドに戻ってくる。ダーク・サイドに落ちた囚われの自身を再びライト・サイドに戻すのがこの映画の主人公であるレイだ。
ダーク・サイドに囚われて、再びライト・サイドに戻るレイ。人は誰もが内面に善と悪の葛藤を抱えている。そして悪に染まりかけた自分を救うのは、仲間と自分自身だ。