映画「スイート・イースト 不思議の国のリリアン(原題:The Sweet East)」を観た。
この映画は2023年のアメリカ映画で、映画のジャンルは美少女冒険映画だ。
この映画の主人公は、サウスカロライナの女子高校生のリリアンだ。
リリアンは、友達にも、恋人にも、なんだか馴染むことができない少女だ。その、リリアンが、この映画「スイート・イースト」を通じて、様々な過激派に知らない間に先入しては、逃げ出すのが、この映画の展開だ。
リリアンが、わけがわからないまま入り込む集団は、最初は左翼の過激派だが、その後は、右翼の過激派の集団に入り込むことになる。
アメリカ合衆国には様々な右翼の過激派が存在する。白人至上主義、ネオナチ、加速主義、白人の国の建国を目指す者、極右、男性至上主義、超国家主義、女性嫌悪、西側の狂信的排外主義者、無知で未組織な暴力、反政府軍グループ、陰謀論促進者、暴力の促進者、黙示録のイデオロギー、至上主義者の国の建国、殺人者、爆弾陰謀者、テロリズム、混沌、近代社会の崩壊による白人国家の設立、第二次内戦提唱者、政府の転覆、専制政治の了解、リバタリアニズム、反ユダヤ主義、過激派の理論、移民とLGBTQ+コミュニティーを標的とする憎しみに満ちた公のデモンストレーションへの参加、ホロコーストの否定、人種的同種の社会、プロパカンダの配布、多文化・多様性の否定、パプリック・アートの破壊、白人国家主義のメッセージの拡散、人種と文化の同質性のビジョンが、様々な右派の組織の目的とするものだ。
この過激派と呼ばれる右派の特徴は、白人男性至上主義の白人人種による軍事的独裁を示しているのかもしれない。これらの右派の人たちを動員するのが、アメリカ大統領のドナルド・トランプだ。
ドナルド・トランプは白人で男性で独裁者で女性を侮蔑しゲイを嫌う。ドナルド・トランプは、上記の右派過激派のアイコンであり、ドナルド・トランプは、彼らの暴力性を利用して、アメリカの国会議事堂を襲撃した。
そのドナルド・トランプを支持するのが、日本の首相の高市早苗だ。高市早苗は、排外主義的で中国を嫌うが、それをドナルド・トランプに非難されて、立場がないというのが、日本の自立性のない外交の帰結かもしれない。
この映画「スイート・イースト」の主人公のリリアンは、女性だ。リリアンがロード・ムービー的に入り込む右派の組織は、基本的に女性嫌悪だ。
リリアンが辿り着く組織の中には、右派の白人至上主義者に嫌われるムスリムのグループもある。ムスリムに対する差別が根強くあるのが世界だが、そのムスリムの人たちは女性にとっては差別主義者だ。
ムスリムの社会は、基本的に女性を男性の下位に置く。ムスリムの世界に入り込んだリリアンは、男性にとっては敵だ。その集団のムスリムの男性にとっては、女性は社会的体裁を繕うための道具に過ぎない。
この映画は、リリアンの成長が描かれる青春映画でもある。最初は、男たちの女性嫌悪がわからずに、ゲイの右派のインテリを性的に誘惑するリリアンだが、男性の真の見分け方がわかるのがこの映画のラストかもしれない。
カッコよくて、インテリで、紳士で、セックスをしたがらず、スマートで、経済的に安定していて、力強くも見える…そんな男性像をリリアンは思い描いているのだが、その男性像には落とし穴があることに気付くのが、この映画「スイート・イースト」でのリリアンの成長かもしれない。
カッコよくて、インテリで、スマートなら、過激派の女性嫌悪者でも良いのか⁇ リリアンは、最初は、これらの集団の集結する理由がわからないので、のほほーんと、ただ性欲に身を任せて思考している。
物事を考える1番最初に性欲が来ること。それは、フロイト的なリビドーの捉え方だろう。性欲1番の考え方の男の帰結は、映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」に描かれている。性欲第一の男は、女性に裁かれるというのが、映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」のラストだ。
性欲を物事の最初に持ってきてしまうのが、リビドーに突き動かされる若さかもしれない。その若さは、無思考で葛藤なしで生きれば、40歳代くらいまで続くものかもしれない。浮気や不倫が終わるのは、60歳代くらいかもしれないが。
リリアンは、ハンサムなトロイという青年とセックスした後、トロイにコンドームに入った精子を見せられてこう言われる。「俺が、有名になったら、高く売れるかもよ」と。それを聞いたリリアンは、ひく。
リリアンは、外見が良くても頭空っぽな男を侮蔑しているのがわかる。子供が欲しくて仕方ない人に、精子を売りつける下世話な男。子供が欲しくて仕方ない人が、地位で精子を選ぶことの愚劣さと、そのような人たちへのさげずみと差別。「俺は、みんなより偉い」という自惚れ。
リリアンは、ハンサムでプラス頭の良い男も見限る。ゲイで、インテリでも、私とならセックスするはず。だが、インテリでも白人男性至上主義者ならば意味がない。その人は、リリアンを尊敬しているわけではないから。また、リリアンは、若さと容姿の使い方を間違えている。
この映画は、ロード・ムービーだと書いた。この映画は、少女が、大人の女性に成長していく過程を描いた、青春成長ロード・ムービーだ。リリアンは、アンチ・女性の集団を通過するいわば通過儀礼を何度も経て成長していく。
先にあげた、右派の過激派とムスリム系の過激派は、女性を尊敬していないことで共通している。映画「スイート・イースト」の冒頭に出てくる左派のプチ過激派の集団の男も、女性を尊敬していない。
女性を尊敬していないのは、トロイも同じだ。だが、トロイたちは、容姿がよくて、リリアンの性欲を掻き立てる。リリアンは、精神は子供だが、肉体は女性になっている。だから、肉体を精神性によりセルフ・コントロールできない。
この映画「スイート・イースト」は、ミュージック・ビデオのような映画で、明らかに若者向けに作られている。だから、ある程度成長して一角の人間になった人には、この映画は焦ったく映るかもしれない。
朝日新書の「ルポ 過労シニア」には、60歳を超えてもなお、女性を物だと思い、女性の取り合いをして、殴り合いをする男が登場する。だから、歳をとっても人間は、成長できないのかもしれない、が。
西洋文化が掲げる啓蒙や市民化を、受け入れて、私有財産にこだわりだし、女性が男の財産であると思い込んだ男性は、もしかしたら、自分の思い込みに無自覚なのかもしれない。女性は、男性の財産⁇ 白人男性至上主義だ。
白人男性至上主義は、社会に根深くあり、男は物を所有するために仕事をする。この場合、物には女性も含まれる。啓蒙や市民化は、所有を認めるが、所有が所有者も当然被所有者も苦しめるのならば、白人男性至上主義の理想にある白人至上主義の国の確立という所有は、白人男性至上主義者を生涯苦しめるだろう。

映画「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」 53m05s 映画に出るため質問を受けるリリアン ALBATROS





