2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

イメージの反転

映画「バース・オブ・ネイション(原題:The Birth of Nation)」を観た。 この映画は2016年のアメリカ映画で、黒人奴隷制度が常態化していた19世紀当時に、白人の作った奴隷制に反して戦いを起こしたナット・ターナーの伝記映画だ。 この映画のタイトルは「バ…

世界の26人の最もリッチな人々は、最も貧しい50%と同じだけ所有している(ガーディアン紙記事訳)

ガーディアン紙 超リッチ この論説は2年以上前のものです。 世界の26人の最もリッチな人たちは、最も貧しい50%と同じだけ所有していると、オックスファムは言う チャリティーの呼びかけでは、1%の富裕税は、学校に行っていないすべての子供に、十分な教育…

荒れ果てた社会で生きる

映画「RAW 少女のめざめ(原題:Grave)」を観た。 この映画は2016年のフランス・ベルギー合作映画で、食人を比喩として人間のありかたを描くホラー・バイオレンス映画だ。原題あるgraveとは英語では墓を意味するし、フランス語では深刻という意味だ。フランス…

主君に仕えるという不幸

映画「武士道残酷物語」を観た。 この映画は1963年の日本映画で、主君に仕える人間の生き様を、ある氏族の家系の繋がりの中で描く映画だ。 この映画では様々な主君に仕える飯倉家の主人たちの生き方が描かれるのだが、この主君の場所には、大名だったり、天…

小説による被支配者の覚醒

映画「小林多喜二」を観た。 この映画は1974年の日本映画で、日本のプロレタリア文学で有名な小林多喜二の伝記映画だ。映画は小林多喜二の29年という短い人生を解説と劇映画で物語るというものだ。 この映画の最中には小林多喜二の作品の映像化が試みられて…