2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

性的異常者そして虐待

映画「ドラゴン・タトゥーの女(米題:The Girl with the Dragon Tatto)」を観た。 スウェーデンの小説家(ジャーナリスト)であるスティーヴ・ラーソン3部作「ミレミアム」の第1部である「ドラゴン・タトゥーの女」を映画化したものである。内容としてはミ…

個々の中の抑圧が、やがて社会の抑圧になる

映画「イミテーション・ゲーム(原題:The Imitation Game)」を劇場で観た。 映画の舞台は第二次世界大戦前後のイギリスで、主人公はイギリスに実在した天才数学者アラン・チューリングである。 第二次世界大戦時、イギリスはドイツと戦っていた。ドイツは…

私を高めて!!

映画「シーズ・ソー・ラブリー(原題:She’s So Lovely)」を観た。 この映画で特に印象に残る言葉がある。それは映画の冒頭と最後の部分での言葉である。映画の冒頭ではこう綴られる。「愛は寛容ではない/類(たぐい)まれな優しさ/B・R・ディグニン1892年…

根源性と向き合う

映画「フランク(原題:Frank)」を観た。 この映画は、音楽家(ミュージシャン)たちを中心にして描かれた映画である。この映画の主人公は音楽が好きで、音楽を自分で作曲をして、いつかはアーティストと呼ばれる存在になりたいと思っている青年(ジョン)…

真理による心の内側からの解放

マーティン・スコセッシ監督作品、「クンドゥン(原題:Kundun)」(“法王猊下/ほうおうげいか”という意味)を観た。 チベットという国の法王猊下であるダライ・ラマ14世の若き日々を描いた映画である。時代は1930年代後半頃から始まる。 チベットの高僧が旅人…

規範に縛られ過ぎた大人達、無邪気な子供達

映画「アイス・ストーム(原題:The Ice Storm)」を観た。 この映画は2つの家族を中心とした映画である。片方の家族の息子はトビー・マグワイア(サム・ライミのスパイダー・マンシリーズで有名)が演じており、もう片方の家族の息子はイライジャ・ウッド(…