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古代の儀式と現代的合理性

映画「血の祝祭日(原題:Blood Feast)」を観た。 この映画は1963年のアメリカ映画で、スプラッター・ムービーの元祖的存在の作品であり、監督はハーシェル・ゴードン・ルイスである。この映画はアメリカ合衆国のとある一時期に起こる連続殺人を描いたものであ…

「母の求めている私」と「理想の私」

映画「わたしに会うまでの1600キロ(原題:Wild)」を観た。 この映画は2014年にアメリカで公開されたロード・ムービーというよりウォーキング・ムービーである。この映画の舞台となるのは、アメリカ合衆国にある長距離自然歩道(The Pacific Crest Trail/パシフ…

不条理なもの

映画「鳥(原題:The Birds)」を観た。 この映画は1963年に公開されたアメリカ映画であり、鳥が人を襲うというパニック、サスペンス映画である。この映画の主要人物はメラニー・ダニエルズとミッチ・ブレナーというカップルで、ミッチの母親であるリディアとミ…

家族には守護者としての父が欠かせないのか?

映画「フレンチアルプスで起きたこと(原題:Force Majeure)」を観た。 この映画には別題として「TOURIST(ツーリスト)」というタイトルがついている。ツーリストとは観光客のことである。この映画は2014年製作のスウェーデン、デンマーク、フランス、ノルウェ…

支配は人を抑圧する

映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー(原題:Love&Mercy The Ture Story of Brian Wilson)」を観た。 この映画は、アメリカ合衆国カルフォルニア州出身のロック・バンド、ザ・ビーチ・ボーイズのメイン・ソング・ライターのブライアン・ウィルソンの半…

暴力の連鎖

映画「ルック・オブ・サイレンス(原題:The Look of Silence)」を観た。 この映画は2014年に公開された、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、インドネシア、イスラエル、オランダ、ノルウェー、イギリス、アメリカの合作ドキュメンタリー映画である…

自由への脱走

映画「大脱走(原題:The Great Escape)」を観た。 この映画は1963年公開のアメリカ映画で、戦争(第二次世界大戦)で捕虜になった連合国軍兵士(つまりナチス・ドイツに捕虜として捕らえられている)たちの脱獄の様子を描いた映画である。 時は第二次世界大戦(193…

非暴力による解放

映画「グローリー 明日への行進(原題:Selma)」を観た。 この映画は、アメリカ大陸(北部)で行われていた黒人差別と、その差別と闘うマーチン・ルーサー・キング・Jrを主とするアメリカ国民たちを描いた作品である。 1619年に北アメリカ大陸へ、アフリカ系黒人…

子供時代を忘れてしまう大人たち

映画「大人は判ってくれない(原題:Les Quatre Cents Coups)」を観た。 この映画は1959年にフランスで制作された映画であり、ある一人の不良少年の成り立ちについての映画である。この映画の原題を直訳すると「400回の殴打」となるそうである。では「400回の…

戦争の不条理さ

映画「史上最大の作戦(原題:Longest Day)」を観た。 この映画は1962年のアメリカ映画であり、第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を描いた映画である。1944年、ヒトラー総督の率いるナチス・ドイツはその勢力を西ヨーロッパまで拡大していた。もう少し西…

愛に狂った男

映画「気狂いピエロ(仏題:Pierrot Le Fou)」を観た。 この映画は1965年のフランス・イタリア合作映画であり、この映画の監督はフランスとスイスの国籍を持つジャン=リュック・ゴダールである。この映画はサスペンスの要素が少し入った恋愛映画である。 この…

互いが互いを必要としている

映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(原題:Get on Up)」を観た。 この映画は、2014年制作の映画であり、この映画の主人公はファンクの帝王と呼ばれた黒人ミュージシャンのジェームス・ブラウンである。 映画の冒頭でいきなりジェームス・ブラウンは…

法という秩序

映画「リバティ・バランスを射った男(原題:The Man Who Shot Liberty Valance)」を観た。 この映画は1962年に制作されたアメリカ映画で、荒廃した西部の街が、法という秩序を持つまでの期間を描いた映画である。この映画の主要人物は、ハリーとランス・スタ…

より良心的な行動とは?

映画「甘い生活(原題:La dolce vita)」を観た。 この映画は1960年に制作されたイタリア映画で、監督はフェデリコ・フェリーニである。この映画は、映画の主人公であるマルチェロという30代~40代位の男の人生の一期間を、マルチェロに関わる様々な人物と共に…

成長の物語、大切な物、大切な仲間

映画「ピッチ・パーフェクト(原題:Pitch Perfect)」を観た。 この映画は2012年にアメリカで制作された映画であり、大学のアカペラグループを描いたミュージカル風コメディ映画である。主人公はバーデン大学に通う女子大生のベッカである。 ベッカの通うバー…

無秩序と秩序

映画「奇跡の人(原題:The Miracle Worker)」を観た。 この映画は1962年に公開されたアメリカ映画で、伝記映画でもある。この映画は実在の人物である通称ヘレン・ケラー、正式名称ヘレン・アダムス・ケラーが、自制の効かない無秩序状態から、自制された秩序…

自分の本心を自分は知りえない

映画「ストーカー(英題:Stalker)」を観た。 この映画は1979年に公開されたソビエト連邦(ロシアを中心とした連邦)の映画であり、この映画の原作はストルガツキー兄弟による小説「路傍(ろぼう)のピクニック」であり、この映画の監督はアンドレイ・タルコフスキ…

支配からの自立

映画「フォックスキャッチャー(原題:Foxcatcher)」を観た。 この映画は2014年にアメリカ合衆国で製作された実話を基にした映画である。この映画の題材となっているのは1996年に起きたデイヴ・シュルツ殺害事件である。 この映画の主要な人物は4人いる。レス…

過剰なコントロール

映画「影なき狙撃者(原題:The Manchurian Candidate)」を観た。 この映画は1962年に公開されたアメリカ映画で、世界が東側と西側に分かれて、冷たい戦争を行っている最中に作られた、東西冷戦の一つの出来事である朝鮮戦争を背景に持つ映画である。 映画の原…

子供から大人への成長

映画「片目のジャック(原題:One-Eyed Jacks)」を観た。 この映画は1961年に公開されたアメリカ映画で、メキシコを舞台とした、ガンアクション、復讐そして、愛を描いた映画である。 この映画の主軸となるのはキッド(リコ)とダッドとの交友のもつれである。キ…

女性の性欲は、誰にとって不都合か?

映画「草原の輝き(原題:Splendor in Grass)」を観た。 この映画は1961年公開のアメリカ映画で、映画の舞台は1920年代後半のアメリカで、主にカンザス州が映画の舞台となっている。 この映画の主人公は、ディーニー・ルニミスという女性と、バッド・スタンパ…

同性愛が困難だった時代

映画「噂の二人(原題:The Children Hour)」を観た。 この映画は、1961年制作のアメリカ映画であり、この映画の原作は、1934年に作られた同名演劇である。この映画のメインで取り上げられるテーマは“同性愛というタブー”についてである。 “同性愛というタブー…

慈善的な態度から零れ落ちてしまう人たち

映画「ハスラー(原題:The Hustler)」を観た。 この映画は、1961年制作のアメリカ映画で、タイトルのハスラーとは、ギャンブルで相手にわざと負けておいて、相手が油断したのを見計らって、本来の実力を出してお金を相手から巻き上げる詐欺師のことである。 …

自由な、そして”痩せた”アメリカ

映画「ティファニーで朝食を(原題:Breakfast at Tiffany’s)」を観た。 この映画は1961年制作のアメリカ映画で、この映画の原作は、アメリカ合衆国の小説家トルーマン・カポーティによる同名タイトルの中編小説「ティファニーで朝食を(原題:Breakfast at Tiff…

「恣意的な規範を違反したものは破壊する!!」

映画「シリアル・ママ(原題:Serial Mam)」を観た。 この映画はアメリカで1994年に公開されたブラック・コメディ映画である。この映画の主人公はビバリー・サトフィンという女性でサトフィン一家の母親である。ビバリーの夫は歯科医で2人の子供がいる。子供は…

不条理な世界と人

映画「クラークス(原題:Clerks)」を観た。 この映画は1994年に制作されたアメリカ映画である。この映画の主人公はダンテ・ヒックスという男で、映画はダンテが仕事をしているコンビニと、ダンテの友達ランドルが仕事をしているダンテのコンビニの隣のレンタ…

欲動は解放するべきか?

映画「カジノ(原題:Casino)」を観た。 この映画は1995年のアメリカ映画で、1970年代当時のマフィアの支配下にあったラスベガスを描いた映画である。映画の主人公はラスベガスのカジノ“タンジール”の実質上の支配人“エース”・ロススティーンであり、エースの…

純粋という時として不都合な幻想

映画「ユージュアル・サスぺクツ(原題:The Usual Suspects)」を観た。 この映画は1995年にアメリカで制作されたクライム・サスペンス映画であり、映画の内容は、映画の中心を占める5人の常連の犯罪者の1人であるヴァーバル・キントなる人物の回想として説明…

女性の経済的充実と女性の生き方の多様性とは?

映画「ヒート(原題:Heat)」を観た。 この映画は1995年のアメリカ製作のアクション映画で、映画の主演はアル・パチーノとロバート・デ・ニーロである。映画の中でロバート・デ・ニーロはニール・マッコーリーという強盗犯を、アル・パチーノはニールを追い詰…

階級の争いを超えた愛

映画「ミツバチのささやき(原題:El espiritu de la colmena)」を観た。 この映画は1973年のスペイン映画であり、1975年にフランシス・フランコの独裁政権の終わる直前に作られた映画である。この映画にはフランコ政権に対する否定的な見方が現れている。 ス…

それぞれの苦悩

映画「スモーク(原題:Smoke)」を観た。 この映画は1995年制作のアメリカ映画で、原作はアメリカの小説家ポール・オースターの「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」であり、ポール・オースターはこの映画の脚本も手掛けている。 映画の舞台はニューヨ…

惰性という習慣

映画「リービング・ラスベガス(原題:Leaving Las Vegas)」を観た。 この映画は1995年制作のアメリカ映画であり、この映画はベンとサラというカップルを中心として描かれている。 脚本家であるベンはロサンゼルスに住んでいるが、酒浸りで、金なし、仕事なし…

テレビによる犠牲

映画「誘う女(原題:To Die For)」を観た。 この映画は、実際アメリカのニュー・ハンプシャー州で1990年に起こった殺人事件を題材とした映画である。ちなみに映画に出てくる登場人物の名前と、実際の事件の当事者たちの名前とは異なる。 映画の中では3つの集…

男は一人前、女は半人前。

映画「セルロイド・クローゼット(原題:The Celluloid Closet)」を観た。この映画は同性愛についてハリウッド映画がどのように扱ってきたのかを描いた映画である。映画は人を教化する役割を持っていると考えられる。つまり映画は人々の知識の収集のための宝庫…

権力者による弾圧

映画「別離(英題:Nader and Simin,A Separation)」を観た。 この映画は2011年に発表されたイラン映画である。イランは映画に関しても政府の検閲は厳しい。この映画の中では、アメリカ映画にみられるようなキス・シーンは出てこない。もちろんセックスのシー…

コントロール欲

映画「ミッション:インポッシブル(原題:Mission Impossible)」を観た。 この映画はアメリカのテレビドラマ「スパイ大作戦」の映画化作品で、1996年の作品である。映画の舞台は前半では主にチェコ共和国の首都プラハであり、映画の後半ではアメリカ合衆国の…

劣等感

映画「ヘッドハンター(原題:Hodejegerne)」を観た。 この映画は2011年発表のノルウェー映画であり、ジャンルとしては犯罪(=クライム)スリラーである。この映画で映画の主人公はHOTE社という大企業の仕組んだ技術窃盗作戦に巻き込まれることになる。 HOTE社…

石油の利権のための悲劇

映画「マイティ・ハート‐愛と絆‐(原題:A Mighty Heart)」を観た。 この映画の舞台は2001年の9月11日後のパキスタンである。この映画の主人公はマリアンヌ・パールというフランス人のラジオ局専属のジャーナリストである。マリアンヌの夫ダニエル・パールはあ…

国民皆保険がない社会

映画「摩天楼を夢みて(原題:Glengarry Glen Ross)」を観た。 この映画は1992年に発表されたアメリカ映画で、原作はデヴィト・マメットのピューリッツァー賞文学賞を受賞した名作戯曲「グレンギャリー・グレンロス」である。 この映画の舞台となるのは、ミッ…

個人の独創性と公共の利益

映画「摩天楼(原題:The Fountainhead)」を観た。 この映画は、アメリカのニューヨークに住む1人の建築家の男について描いた作品である。この映画の主人公である建築家のハワード・ロークは、過去になかったような独創的な建築を考える人物だった。 しかしハ…

理性は愛を目指すか?

映画「マタンゴ」を観た。 この映画は1963年8月11日に公開された日本の特撮ホラー映画である。この映画には重荷7人の登場人物がいる。 笠井雅文(会社社長)、作田直之(笠井の部下)、吉田悦郎(推理作家)、関口麻美(歌手)、村井研二(大学助教授)、相馬明子(大学…

特別な人たち

映画「マージン・コール(原題:Margin Call)」を観た。 この映画は、2007年に起きた世界金融危機の最中に破綻した、アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズ(リーマン・ブラザーズの破綻がその他の破綻の始まりとなった)を描いた作品であり、この映画の中…

上流階級という心地よさ

映画「マッチ・ポイント(原題:Match Point)」を観た。 この映画は、ウディ・アレン監督による2005年に発表されたイギリス映画であり、この映画の主人公は元プロ・テニス・プレーヤーのクリス・ウィルトンという青年である。 この映画の主人公クリスはプロ・…

物理学者として、そして男としてのホーキング博士

映画「博士と彼女のセオリー(原題:The Theory of Everything)」を観た。 この映画は、イギリスの理論物理学者であるスティーブン・ウィリアム・ホーキング博士の半生についての映画であり、ホーキング博士の業績と実生活(家族、恋愛)についての映画である。 …

勝った方が正しいというルール

映画「アクト・オブ・キリング(原題:The Act of Killing)」を観た。 この映画は、1965年9月30日にインドネシアで発生した軍事クーデターを機に発した、民間人による民間人の大量虐殺を描いた映画である。この軍事クーデターのことを9月30日事件(通称9・30事…

芸術と狂気

映画「悪魔とダニエル・ジョンストン(原題:The Devil And Daniel Johnston)」を観た。 映画のタイトルにある“ダニエル・ジョンストン”とはアメリカのテキサス州ウォーラーに住む(映画制作時)いわゆる芸術家である。 ダニエル・ジョンストンはどんな作品を作…

勉強とお金

映画「ラスベガスをぶっつぶせ(原題:21)」を観た。 この映画はアメリカのマサチューセッツ工科大学に通う、エリート学生の医学部受験のための一騒動を描いた映画である。この映画の主人公ベン・キャンベルはMIT(マサチューセッツ工科大学)に通うエリートで、…

解放的な人たち

映画「ラリー・フリント(原題:The People Vs.☆☆☆☆☆☆ Larry Flynt)を観た。 この映画は実在の人物である、ポルノ雑誌“ハスラー”の編集長であるラリー・フリントの半生を描いた映画である。 ラリー・フリントの創刊した“ハスラー”という雑誌はそれ以前のポルノ…

悲劇の利益

映画「地獄の英雄(原題:Ace In The Hole)」を観た。 この映画は、ビル・ワイルダー監督による1951年のアメリカ映画である。この映画の舞台はニュー・メキシコ州のアルバカーキ付近のエスカデロという(空想上の?)土地で起こった岩穴での(架空の)落盤事故をめ…

ケンドリック・ラマーはセンドウする

ケンドリック・ラマーがラップをする。ケンドリック・ラマーがラップで怒りや不満、不安をぶちまけると、それに大衆が反応をする。「ケンドリック・ラマーはなんてすごいやつなんだ!!」と。 ケンドリック・ラマー、本名ケンドリック・ラマー・ダックワーズは1987年6月17…