ギャングをマフィア逮捕のために利用したFBI

映画「ブラック・スキャンダル(原題:Black Mass)」を観た。 この映画は2015年のアメリカ映画で、犯罪映画である。この映画は実話を元にした映画で、映画の舞台はアメリカ合衆国のマサチューセッツ州のボストンである。ボストンの南にある南ボストンに3人の幼…

反復する破壊的欲動

映画「イット・フォローズ(原題:It Follows)」を観た。 この映画は2014年に製作されたアメリカ映画で、映画の内容はホラーである。この映画の主人公はジェイという19歳の女子大生である。ジェイは交際していたヒュー(本名:ジェフ・レドモンド)とセックスする…

女性という弱者

映画「ピクニックatハンギング・ロック(原題:Picnic at Hanging Rock)」を観た。 この映画は1975年のオーストラリア映画であり、この映画の舞台は1900年のオーストラリア、ヴィクトリア州である。アップルヤード女学校の女生徒と教師マクロウと使いの男性は…

七夕の夜、鎌倉の海の砂浜で、花火をする歌

レミオロメンの2008年の通算4枚目アルバム「風のクロマ」の15曲目の曲、アルバムのラストの曲「花火」を聴いて思ったことをここに書く。特に歌詞から受けた印象について書きたいと思う。 歌詞の語り手は男性であり、燃え上がるような一瞬の恋に憧れるような…

自分が弱者になることを恐れて、その恐怖から相手に暴力を振るうこと

映画「トム・アット・ザ・ファーム(原題: Tom à la ferme)」を観た。 この映画は2013年のクサヴィエ・ドラン監督による、サイコ・スリラー映画である。この映画はロンシャン家の農場やその周辺で繰り広げられる、ある特定の人物たちの物語である。 主人公ト…

社会の壁か、自分の中の壁か

映画「わたしはロランス(原題:Laurence Anyways)」を観た。 この映画は2012年のカナダ、フランスの合作映画であり、ラブ・ストーリーである。この映画の中心となるのはロランス・アリアという生物学的男性と、見も心も女性であるフレッドである。 ロランスと…

ゲイよりストレートの方が優位?

映画「胸騒ぎの恋人(原題:Les Amours imaginaires)」を観た。 この映画は2010年のカナダ映画で、内容は恋愛映画で、この映画のクザヴィエ・ドランは自らがゲイであることを公言している。 この映画はニコラとマリー・カミーユとフランシス・リヴェレキンとの…

他人が多様に見えず、皆同じに見えてしまうという平坦さ

映画「アノマリサ(原題:Anomalisa)」を観た。 この映画は2015年のアメリカ映画であり、人形を使って撮られた人形映画である。この映画の主人公はマイケル・ストーンという中年の男性であり、マイケルは本を出して各地で公演をしているちょっとした有名人であ…

比喩としての父殺しならぬ母殺し

映画「マイ・マザー(仏題: J'ai tué ma mère,英題:I Killed My Mother)」を観た。 この映画は2009年のカナダ映画で、監督はアデル(歌手)の「Hello」のビデオ・クリップを製作した、クサヴィエ・ドランである。 仏題、英題は両方とも日本語に訳すと“私は母を…

人々に何かを考えさせるアートとは

映画「イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ(原題:Exit Through the Gift Shop)」を観た。 この映画は2010年のアメリカ・イギリス合作映画であり、MBW(ミスター・ブレイン・ウォッシュの略)ことティエリー・グエッタという男がストリート・アートを用い…

戦争と子供

映画「僕の村は戦場だった(原題音:Ivanovo detstvo,英題:Ivan’s Childhood)」を観た。 この映画は1962年のソビエト連邦のアンドレイ・タルコフスキー監督による映画である。映画の舞台は第2次世界大戦時のロシアがドイツから奪還した領土と、ドイツ軍領土と…

映画の時間軸を辿る

映画「マルホランド・ドライブ(原題:Mullholland Drive)」を観た。 この映画はデヴィッド・リンチ監督による2001年のアメリカ・フランス合作映画で、アメリカの映画産業の中心地ハリウッドを舞台にしたミステリアスな恋愛愛憎劇である。映画のタイトルである…

アンドロイドの人権

映画「バンカー・パレス・ホテル(原題:Bunker Palace Hotel)」を観た。 この映画は1989年製作のフランス映画で、旧体制から新体制への革命の4夜を描いた映画である。タイトルのBunker Palace Hotelとは、核や放射能にも耐える掩蔽壕(えんぺいごう)という地下…

アルジェリア人への弾圧の傷跡

映画「隠された記憶(原題: Caché(仏)、Hidden(英))」を観た。 この映画は2005年に公開されたフランス、オーストリア、イタリア、ドイツの合作映画であり、映画の舞台は2000年代のフランスである。 この映画の題材は1961年10月17日に起きた事件である。その事…

苦難の時にこそ歌う

映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク(原題:Dancer in the Dark)」を観た。 この映画はビョークという世界的に有名な女性ミュージシャンが主演を務めた2000年制作のデンマーク映画である。映画の舞台はアメリカ合衆国の田舎町である。主人公のセルマ・イエスコ…

アブラハムの犠牲

映画「未知への飛行(原題:Fail Safe)」を観た。 この映画は1964年のアメリカ映画で、米ソ冷戦という状況の中高まっていた核戦争の危機を描いた映画である。この映画の中では主にアメリカ大統領とアメリカ空軍そしてソ連側の代表者が描かれている。 第二次世…

世界の終わりに対する執着

映画「博士の異常な愛情または私は如何にして心配することを止めて水爆を愛するようになったか(原題:Dr.Strangelove or :How I Leaned to Stop Worrying and Love the Bomb)」を観た。 この映画は1963年に制作され、1964年に公開されたアメリカ・イギリス合…

神は気まぐれ

映画「アルゴ探険隊の大冒険(原題:Jason and the Argonauts)」を観た。 この映画は1963年のイギリス・アメリカの特撮映画で、ギリシア神話のアルゴナウタイを元に描かれた映画である。アルゴナウタイとはギリシア神話の長編叙事詩に登場する英雄たちの総称(…

介護と精神的疲弊

映画「たたり(原題:Haunting)」を観た。 この映画は1963年のアメリカ合衆国の映画で、丘の家という幽霊屋敷とその屋敷に集まった4人の男女(男2人、女2人)とその屋敷の管理人の夫婦等を描いたホラー映画である。 この映画の主人公は、エレナー・ラーンスとい…

古代の儀式と現代的合理性

映画「血の祝祭日(原題:Blood Feast)」を観た。 この映画は1963年のアメリカ映画で、スプラッター・ムービーの元祖的存在の作品であり、監督はハーシェル・ゴードン・ルイスである。この映画はアメリカ合衆国のとある一時期に起こる連続殺人を描いたものであ…

「母の求めている私」と「理想の私」

映画「わたしに会うまでの1600キロ(原題:Wild)」を観た。 この映画は2014年にアメリカで公開されたロード・ムービーというよりウォーキング・ムービーである。この映画の舞台となるのは、アメリカ合衆国にある長距離自然歩道(The Pacific Crest Trail/パシフ…

不条理なもの

映画「鳥(原題:The Birds)」を観た。 この映画は1963年に公開されたアメリカ映画であり、鳥が人を襲うというパニック、サスペンス映画である。この映画の主要人物はメラニー・ダニエルズとミッチ・ブレナーというカップルで、ミッチの母親であるリディアとミ…

家族には守護者としての父が欠かせないのか?

映画「フレンチアルプスで起きたこと(原題:Force Majeure)」を観た。 この映画には別題として「TOURIST(ツーリスト)」というタイトルがついている。ツーリストとは観光客のことである。この映画は2014年製作のスウェーデン、デンマーク、フランス、ノルウェ…

支配は人を抑圧する

映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー(原題:Love&Mercy The Ture Story of Brian Wilson)」を観た。 この映画は、アメリカ合衆国カルフォルニア州出身のロック・バンド、ザ・ビーチ・ボーイズのメイン・ソング・ライターのブライアン・ウィルソンの半…

暴力の連鎖

映画「ルック・オブ・サイレンス(原題:The Look of Silence)」を観た。 この映画は2014年に公開された、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、インドネシア、イスラエル、オランダ、ノルウェー、イギリス、アメリカの合作ドキュメンタリー映画である…

自由への脱走

映画「大脱走(原題:The Great Escape)」を観た。 この映画は1963年公開のアメリカ映画で、戦争(第二次世界大戦)で捕虜になった連合国軍兵士(つまりナチス・ドイツに捕虜として捕らえられている)たちの脱獄の様子を描いた映画である。 時は第二次世界大戦(193…

非暴力による解放

映画「グローリー 明日への行進(原題:Selma)」を観た。 この映画は、アメリカ大陸(北部)で行われていた黒人差別と、その差別と闘うマーチン・ルーサー・キング・Jrを主とするアメリカ国民たちを描いた作品である。 1619年に北アメリカ大陸へ、アフリカ系黒人…

子供時代を忘れてしまう大人たち

映画「大人は判ってくれない(原題:Les Quatre Cents Coups)」を観た。 この映画は1959年にフランスで制作された映画であり、ある一人の不良少年の成り立ちについての映画である。この映画の原題を直訳すると「400回の殴打」となるそうである。では「400回の…

戦争の不条理さ

映画「史上最大の作戦(原題:Longest Day)」を観た。 この映画は1962年のアメリカ映画であり、第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を描いた映画である。1944年、ヒトラー総督の率いるナチス・ドイツはその勢力を西ヨーロッパまで拡大していた。もう少し西…

愛に狂った男

映画「気狂いピエロ(仏題:Pierrot Le Fou)」を観た。 この映画は1965年のフランス・イタリア合作映画であり、この映画の監督はフランスとスイスの国籍を持つジャン=リュック・ゴダールである。この映画はサスペンスの要素が少し入った恋愛映画である。 この…

互いが互いを必要としている

映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(原題:Get on Up)」を観た。 この映画は、2014年制作の映画であり、この映画の主人公はファンクの帝王と呼ばれた黒人ミュージシャンのジェームス・ブラウンである。 映画の冒頭でいきなりジェームス・ブラウンは…

法という秩序

映画「リバティ・バランスを射った男(原題:The Man Who Shot Liberty Valance)」を観た。 この映画は1962年に制作されたアメリカ映画で、荒廃した西部の街が、法という秩序を持つまでの期間を描いた映画である。この映画の主要人物は、ハリーとランス・スタ…

より良心的な行動とは?

映画「甘い生活(原題:La dolce vita)」を観た。 この映画は1960年に制作されたイタリア映画で、監督はフェデリコ・フェリーニである。この映画は、映画の主人公であるマルチェロという30代~40代位の男の人生の一期間を、マルチェロに関わる様々な人物と共に…

成長の物語、大切な物、大切な仲間

映画「ピッチ・パーフェクト(原題:Pitch Perfect)」を観た。 この映画は2012年にアメリカで制作された映画であり、大学のアカペラグループを描いたミュージカル風コメディ映画である。主人公はバーデン大学に通う女子大生のベッカである。 ベッカの通うバー…

無秩序と秩序

映画「奇跡の人(原題:The Miracle Worker)」を観た。 この映画は1962年に公開されたアメリカ映画で、伝記映画でもある。この映画は実在の人物である通称ヘレン・ケラー、正式名称ヘレン・アダムス・ケラーが、自制の効かない無秩序状態から、自制された秩序…

自分の本心を自分は知りえない

映画「ストーカー(英題:Stalker)」を観た。 この映画は1979年に公開されたソビエト連邦(ロシアを中心とした連邦)の映画であり、この映画の原作はストルガツキー兄弟による小説「路傍(ろぼう)のピクニック」であり、この映画の監督はアンドレイ・タルコフスキ…

支配からの自立

映画「フォックスキャッチャー(原題:Foxcatcher)」を観た。 この映画は2014年にアメリカ合衆国で製作された実話を基にした映画である。この映画の題材となっているのは1996年に起きたデイヴ・シュルツ殺害事件である。 この映画の主要な人物は4人いる。レス…

過剰なコントロール

映画「影なき狙撃者(原題:The Manchurian Candidate)」を観た。 この映画は1962年に公開されたアメリカ映画で、世界が東側と西側に分かれて、冷たい戦争を行っている最中に作られた、東西冷戦の一つの出来事である朝鮮戦争を背景に持つ映画である。 映画の原…

子供から大人への成長

映画「片目のジャック(原題:One-Eyed Jacks)」を観た。 この映画は1961年に公開されたアメリカ映画で、メキシコを舞台とした、ガンアクション、復讐そして、愛を描いた映画である。 この映画の主軸となるのはキッド(リコ)とダッドとの交友のもつれである。キ…

女性の性欲は、誰にとって不都合か?

映画「草原の輝き(原題:Splendor in Grass)」を観た。 この映画は1961年公開のアメリカ映画で、映画の舞台は1920年代後半のアメリカで、主にカンザス州が映画の舞台となっている。 この映画の主人公は、ディーニー・ルニミスという女性と、バッド・スタンパ…

同性愛が困難だった時代

映画「噂の二人(原題:The Children Hour)」を観た。 この映画は、1961年制作のアメリカ映画であり、この映画の原作は、1934年に作られた同名演劇である。この映画のメインで取り上げられるテーマは“同性愛というタブー”についてである。 “同性愛というタブー…

慈善的な態度から零れ落ちてしまう人たち

映画「ハスラー(原題:The Hustler)」を観た。 この映画は、1961年制作のアメリカ映画で、タイトルのハスラーとは、ギャンブルで相手にわざと負けておいて、相手が油断したのを見計らって、本来の実力を出してお金を相手から巻き上げる詐欺師のことである。 …

自由な、そして”痩せた”アメリカ

映画「ティファニーで朝食を(原題:Breakfast at Tiffany’s)」を観た。 この映画は1961年制作のアメリカ映画で、この映画の原作は、アメリカ合衆国の小説家トルーマン・カポーティによる同名タイトルの中編小説「ティファニーで朝食を(原題:Breakfast at Tiff…

「恣意的な規範を違反したものは破壊する!!」

映画「シリアル・ママ(原題:Serial Mam)」を観た。 この映画はアメリカで1994年に公開されたブラック・コメディ映画である。この映画の主人公はビバリー・サトフィンという女性でサトフィン一家の母親である。ビバリーの夫は歯科医で2人の子供がいる。子供は…

不条理な世界と人

映画「クラークス(原題:Clerks)」を観た。 この映画は1994年に制作されたアメリカ映画である。この映画の主人公はダンテ・ヒックスという男で、映画はダンテが仕事をしているコンビニと、ダンテの友達ランドルが仕事をしているダンテのコンビニの隣のレンタ…

欲動は解放するべきか?

映画「カジノ(原題:Casino)」を観た。 この映画は1995年のアメリカ映画で、1970年代当時のマフィアの支配下にあったラスベガスを描いた映画である。映画の主人公はラスベガスのカジノ“タンジール”の実質上の支配人“エース”・ロススティーンであり、エースの…

純粋という時として不都合な幻想

映画「ユージュアル・サスぺクツ(原題:The Usual Suspects)」を観た。 この映画は1995年にアメリカで制作されたクライム・サスペンス映画であり、映画の内容は、映画の中心を占める5人の常連の犯罪者の1人であるヴァーバル・キントなる人物の回想として説明…

女性の経済的充実と女性の生き方の多様性とは?

映画「ヒート(原題:Heat)」を観た。 この映画は1995年のアメリカ製作のアクション映画で、映画の主演はアル・パチーノとロバート・デ・ニーロである。映画の中でロバート・デ・ニーロはニール・マッコーリーという強盗犯を、アル・パチーノはニールを追い詰…

階級の争いを超えた愛

映画「ミツバチのささやき(原題:El espiritu de la colmena)」を観た。 この映画は1973年のスペイン映画であり、1975年にフランシス・フランコの独裁政権の終わる直前に作られた映画である。この映画にはフランコ政権に対する否定的な見方が現れている。 ス…

それぞれの苦悩

映画「スモーク(原題:Smoke)」を観た。 この映画は1995年制作のアメリカ映画で、原作はアメリカの小説家ポール・オースターの「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」であり、ポール・オースターはこの映画の脚本も手掛けている。 映画の舞台はニューヨ…